フィリピン在住×アメリカ人国際結婚サキさんから学ぶ仕事×育児奮闘秘話!☆【グローバル・世界の子育てシリーズ】
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Family Journey1.2.3のNAOです。「世界で生きる力を育てる」をテーマに、親子の会話・習慣作り・五感を育てる体験やアクティビティといった、様々な視点で、お役立ち情報を発信しています☆
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最近世界中の多くの方とお話させていただくことで、どんどん自分の視野も広がってきているので、私自身の育児・そしてサービスにも生かされていて嬉しい限りです。
常日頃から、世界の様々な所にアンテナを張ること、そして聞いた話を受け入れ、自分の中に落とし込み、自分の経験と紐づけて、必要とする方にお届けすることが大事だなと、改めて思います。
さて、今回はフィリピンのマニラ在住で、アメリカ人男性をパートナーに持つ、メロ・さきさんとお話させていただきました。
2歳の娘さんを育てながら、仕事に奮闘されていて、様々な悩みを抱えながらも、前に進まれていることを聞いて、同じ年齢頃の子供を持つ親として、非常に励みになりました!
ちなみにさきさんのご紹介をさせていただきますと、学生時代にフィリピンの大学に留学をされ、その後日本でパン屋の店長、コンサルティング会社での勤務を経験し、現在はフィリピンに移住して、会社のリクルーターとして、毎日英語を使用する環境で働かれ、また日々世界中の方の面接をする等、とても活躍されている方です。
それでは
Let’s get started!!
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フィリピンでの子育て事情
フィリピンで子育てをしてみて感じたことはありますか?
フィリピンの人は子供好きな人が多いので、外やレストランで子供が騒いでしまっても、いつも笑顔で接してくれます。
母親から日本流の育児のアドバイスをされることもありますが、フィリピンに住んでいるので事情が違うこともあり、基本的にはフィリピンのドクターやベビーシッターさんからの話を参考にすることが多いです。例えば、母乳がよく出やすい食べ物として、「モリンガ」を取り入れています。フィリピンでは非常によく使われていて、栄養価も高いスーパーフードなのですが、母親にはなかなか理解してもらえないことがあります。モリンガのお陰か、娘は実は今も母乳を飲んでいるのですが、だいぶ大きな子に育ちました。
(NAO)モリンガについては、実は私も初めて聞きました。調べてみたところ、「ミラクルツリー(奇跡の木)」とも呼ばれており、
とくにビタミンやミネラル、アミノ酸などがバランス良く含まれているのが特徴で、地球上の可食植物の中で、最も高い栄養価を含んでいるといわれているほどだということ!
フィリピンは、育児をしながら仕事はしやすいですか?
通常であれば、ベビーシッターさんの費用がとても安いので、気軽に預けることができます。私もベビーシッターさんと二人三脚でずっと子供を育ててきました。現在は、コロナの影響で、ベビーシッターさんが来れなくなってしまったので、ここ半年は私が家で仕事をしながら育児をしている状況で、かなり大変です。
また、フィリピンは物価が安いと思っている方が多いと思います。旅行であれば確かに安いのですが、実際に住んで、ある一定の水準を保った生活(日本人レベル)をしようとすると、結構費用がかかります。例えば、出産の費用はフィリピンでは実費です。安い病院であればそこまで費用はかかりませんが、それなりに安心が保てる病院を選んだところ、60万円ほどかかりました。ドクター代から、タオルなどの備品にいたるまで、全部加算式です。その点は日本で健康保険に加入して出産をした方が良かったなと思った点です。
(NAO)子供を産むのに実費60万円とは!また、お子さんを見ながらの、在宅仕事は本当に大変だと思います!なんとかコロナが早く収まってほしいですね。
国際結婚事情、メリット・デメリット
アメリカ人のパートナーさんとの国際結婚の経緯を教えてください
学生の頃にフィリピンの大学に留学をしていたのですが、そこで同じくフィリピンで考古学を学んでいた彼と出会いました。その後、私は日本に帰国をして、仕事を頑張っていたのですが、非常に激務な会社で、ある時、彼とアメリカのご家族に会う為に、1週間の休暇を申請した所、上司に目の前で申請書を破られてしまいました。それをきっかけに、退職を決意し、結婚をしてフィリピンで働くことにしました。
(NAO)なんと!それはショッキングな出来事でしたね。でもそのことが後押しして、現在はフィリピンで楽しく過ごされているので、良いきっかけだったのかもしれませんね。
言語は何語を使用していますか?
彼と子供と3人でいる時は、英語を話しています。フィリピンの方は基本英語が話せますので、ベビーシッターさんも英語です。日本語もビジネスで活用できるぐらいのレベルになってほしいと思っています。今までは、外で仕事をしていて、なかなか日本語を話しかけられなかったので、最近日本語でも話しかけるように意識しています。現在子供は、英語の会話はできて、日本語は聞いてなんとなく分かっているようですが、口から出てくることはまだありません。
(NAO)多くのワーキングマザーが悩むところですね。言語習得には、どれだけ言葉を聞くかの「量」が大切になってくるので、コロナはある意味、たくさん言葉がけをしてあげられるようになった、良いきっかけだったのかもしれませんね。
パートナーシップで大変だったことはありますか?またどのように乗り越えてきましたか?
彼の両親は、パパが仕事、ママが家事・育児という役割をしていたので、彼自身もそのように考える傾向がありました。しかし、私は仕事をしており、ビザも私の会社から出ているので、私に家事や育児が偏るのはおかしいと思いました。ただ、責める言葉を使ってしまうと、怒ってしまうので、何かおかしいと感じた時には「質問」をする、ことで、彼に考えてもらうようにしました。
例えば、私が仕事と育児で忙しい時に、「ご飯作って」と言われた時には、「今私はどんな状況だと思う?」と聞くようにすると、彼も考えるようになり、段々と変化していきました。最初は一切家事・育児をする人ではありませんでしたが、ごみを捨ててくれるようになったり、子供と遊んでくれるようになりました。
また、何かやってくれた時には、大げさに「ありがとう」と表現するようにしています!笑
(NAO)元々家事・育児をしなかったパートナーさんだったのですね。これは生まれた家庭環境が大きく左右するので、しょうがないことかもしれませんが、さきさんは、「質問」をすることで、パートナーさんの行動を変化させたとのこと、素晴らしいですね!
国際結婚で面白いと思った瞬間はありますか?
親同士も言語の壁を越えて、仲良くなる機会が作れた時、とても嬉しく思いました。
私がフィリピンで出産をした直後に、両方の親が時期を合わせて会いに来てくれました。特にうちの両親はどちらも英語が大の苦手で全く会話はできませんでしたが、お酒を一緒に飲んだり、すごい仲良くなって、最終的にはお互いがお互いを大好きになっていました。言語がなくとも、心で通じる部分があるんだなと思った瞬間でした。
(NAO)言葉が通じなくても、お互い「大好き」になれるなんて、聞いててほっこりする話ですね。娘さんが産まれたその素敵な時間を、楽しく共有できて良かったです!
世界で生きる力の土台を育てた秘訣
サキさんのご両親は英語ができず、海外との接点も無かったということ。それでもご自分で海外に出ようと思い実行、更に現在は世界でたくましく生きているその理由は何か気になったので、聞いてみました!
サキさん自身はどうして海外に出ようと考えたのでしょうか?
私は元々岐阜県出身なのですが、当時私がいた学校はヤンキーだらけ。頑張っている人が笑われるという環境でした。また当時半ば無理やり習わされていた剣道で時間を取られ、なかなか自分の時間もありませんでした。
どうしてもその環境から抜け出したいと思い、高校から一人暮らしをしました。中学校の頃から英語がなんとなく好きだったので、高校も英語の専門とする学校に入学しました。そこで出会った先生が、カナダに住んでいたことある等、非常にグローバルな考え方を持つ先生で、色々と話を聴いているうちに、海外に対しての気持ちがどんどん強くなり、留学を決意しました。
それまで剣道に費やしていた時間を、全て勉強に当てることができたことも非常に大きかったと思います。
(NAO)なるほど!どうしても環境から抜けたいという気持ちの強さや、剣道で培われた集中力を自分の好きなことに投資できたこと、そして素敵な出会いがあって、今のサキさんがいるのですね!大変参考になります。
娘さんにはどのように育ってほしいですか?
人の在り方が大事だと思っています。どんな国の人にも親切な子に育ってほしいです。国際的に育ってほしいですし、言語力はもちろん大事ですが、まずは「人」が大切ですね。父親が、ポルトガル・イングランド・イタリアの血が混ざっていて、娘は+半分日本人。これからどのようにアイデンティティを育てていくかも考える必要があります。娘が6歳になるころには、アメリカに移住をする予定です。
(NAO)本当にまずは「人」が大事ですよね!人の土台を作った上での、ツールとしての語学力やスキルを持つことが、世界で生きていく力になるのだと改めて思います。娘さんは、様々な血が混ざってらっしゃるということで、これからどのような人に育つか、個性が育まれるか、とても楽しみですね!
今回はお忙しいところ、本当にありがとうございました☆
とても貴重な時間を過ごすことができて嬉しいです。